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2011年 04月 11日
高円寺のデモ
きのうの高円寺のデモは賑やかだったけど穏やかで(終わりごろちょっと機動隊と衝突しそうな場面があったらしいけどうまく回避された模様)、国内の反原発デモの中ではかなり大きなものになった(15000人)。さすが素人の乱。
大手国内メディアはNHKも含めまったく取り上げていないようで、半ば予想通りとは言え呆れるけど、この調子で根気良く大きな流れを作っていく第一歩なのかなと思った。

印象的なのは、楽しかったと言っている人が多かったこと。
僕たちも、前を歩いている人が背負っていたソーラーパネル付きリュックのことで話しかけたり、「何か意思表示するものを持ってくればよかった」と言っている人にマスクに貼る手製の放射能マークをあげたりしながら、トラブルに巻きまれることもなく歩いた。(時々警官に急かされたりはしたけど)

終わった後は、一緒に飲んで一息。
もちろん怒りや不満があるからデモをするんだけど、一部の人が熱くなるだけでは予備知識のない人は敬遠して加わりにくくなってしまう。
だからこんな調子で「どうも楽しいらしい」と思って参加者が増えていけばいいな、と思った。

楽しいらしい、なんて理由は不届きだとか思う必要はない。興味を持つことで、それまでテレビが情報の中心だった人が自分であれこれ調べるきっかけになれば、大きな一歩だと思う。

選挙については…結果と投票率の低さはみんなが心配していたとおりかもなぁ。
投票を自分の生活と切り離し放棄してしまう考え方は、目に見えず影響もすぐに現れない放射性物質を恐れない感覚にも通じる気がする。どちらも結果が目に見える頃には手遅れだから。

とはいえ年代別の投票の割合を見ると、例え投票率が100%でも同じ結果になっていた可能性が高く(http://orangeorange.jp/archives/15878)、結束力のない若者に立ちはだかる老人の壁、て感じ。

白票も無投票も意思表示って言うけど、いくら集めても権力に無視される署名のように、たとえ少し話題になったとしてもすぐに忘れられておしまい。
でも誰かに投票すれば、たとえ何百万分の一でも効力を持っているわけだから、多少は気になり、当選した人物がどのように税金を使うかが気になり出す。
そういう人が増えれば、次の選挙では少し状況が変わってくるかもしれない。

by miura1go | 2011-04-11 23:32 | 社会


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