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2011年 05月 11日
微笑みマッドサイエンティスト
微笑みマッドサイエンティスト_f0083332_0573389.jpg写真は、5月2日に参議院議員会館で行われた『「20ミリシーベルト」撤回政府交渉』(http://www.ustream.tv/recorded/14425806)で、机の上に置かれた福島県内の学校の校庭の土とガイガーカウンター(マニャン@mixiから拝借)。
写真の26.85マイクロSv/hでも驚くほど高いけど、カウンターの置き方によっては42マイクロSv/hの時も。

原子力安全委員会はいつものことながら、厚労省も文科省も話の筋が全く通らず、この人達は国民を守ろうという気がないんだなということが良くわかる。この一週間前に別の場所で行われた会では、何も知らない下っ端が文科省や安全委員会の代表として送り込まれてきてさらにひどい内容だったけど、この議員会館での交渉にしても出席しているのは課長クラスがメイン。内容も支離滅裂で、とても真剣に考えてるとは思えない。

福島で安全デマを撒き散らしている長崎大学のマッドサイエンティスト(山下教授。微笑みながらエラいことを言ってのける)なんかもそうだけど、生きた人間を目の前にしてなおただの群れとしてしか見ていない感じがする。
けどその反面、自分たちの立場への影響を恐れてはっきりとものを言わないから、始末に負えない回答になる。本当に自分に全く影響の無い相手なら、「今後長期的にはがん患者が増えることが予想されるが、そこまで対応するお金が出ない(または使いたくない)ので何もしません」と言いそうなところだ。

3月11日以降の動向を見て、イタリアのジャーナリストだったかが「日本人は政府を信じ過ぎ」と言ったそうだけど、僕はどちらかというと信じ過ぎというより信じ方を間違ってるんじゃないかと以前から思っている。
信じることと何もかもお任せということを一緒くたにしているんじゃないか…。

それをごっちゃにすると、やるべきことをきちんとしているか、怪しいことをしていないかをチェックせず、その反面、何かの拍子にイメージと違うことがあったりすると途端に信用できないと思うことになってしまう。たとえその人(や機関)の本分と関係なくても。
それってアイドルがんーこしないって信じるのと大差ないのじゃないだろうか。
マスコミの上にスポンサーがあることも忘れて、イメージづくりのプロであるマスコミに容易にけむにまかれてしまうだろうし、反対に、重要な働きをしている人がいても、イメージづくりが上手でないとちゃんと評価できず見逃してしまう。評価できないということは、自分で考えられないということにもつながる。

そうすると、国民負担を増やして東電を救済しようという目眩ましにも騙されてしまう。
http://www.taro.org/2011/05/post-1002.php

東電の解体を皮切りに電力の独占体制が解消されなければ、これまで再生可能エネルギーやスマートグリッドの導入を阻んでいたその障害がそのま残り続けることになる。そしてその障害を保つためのお金を、電気料金の値上げや税金で僕達からさらに巻き上げようとしている。

でも、それをやる人たちが特別な悪人なのかというとそんなことはなくて(最低だとは思うけど)、それを「やっちゃう」のが人間なのであって、だから「悪いことをしそうなイメージの人」にだけ注意を払うことには意味が無い。

イメージと言えば、原発を止めると経済に大打撃みたいなアピールをよく聞くけど、本当にそうなのかきちんとした検証がないのもさることながら、もし原発の存在を前提に成り立っている経済ならば、それ自体が砂上の楼閣だと思う。

あと、原発のおかげで現在の豊かな生活があるんだから感謝なんていうのも全く受け容れられない話。注文してないヤバいもの54基も押し付けといてなんて厚かましい。そんな押し売り企業が独占している状態なんて早く脱しなきゃ。



by miura1go | 2011-05-11 18:24 | 社会


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