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2017年 03月 12日
T/IT Monochrome Circus
モノクローム・サーカスの公演、さすがだった〜。面白かった。
演出はもちろん、ダンスも映像も音も照明もそれぞれの職人がエネルギーを注いでいるのが感じられる、充実したステージだった。
…のだけど、すぐに言葉が浮かばなくてアンケートには書けなかった感想をちょっとメモ。

ひとつめ。映像と音、そして人間の性(さが)についての語りが、強いインパクトでステージを引っ張って行く。どの要素もクールで力強い。
でもそのパワーとのバランスで、ダンスが少し弱く見えたような…。
もちろん皆素晴らしいパフォーマー/ダンサーなのは間違いないんだけど(友達だからとかではなく!)、ちょっと質の異なる動きがあったらまた違うバランスになったかもしれない。

ふたつめは、終わり方について。
絶叫などと共にディストピア的な雰囲気で畳み掛けて終わるんだけど、語弊を恐れず書けば(まあ個人のブログだし)、ある意味ちょっと古いというか、時代と微妙に合っていないような気がした。
経済成長ばんばんの浮かれたような時代であれば、ディストピアな作品の存在意義は大きかったと思う。
でも様々なツケが回ってきて、ディストピアが現実としてじわりと近づくのを感じる現代、そこから一歩進んだ表現が必要なんじゃないか…そんなことが思い浮かんだ。
それが例えば諦念的な要素なのか、何かの可能性を感じさせる味付けだったりするのかはわからないけども…。
好みとしては、その部分がダンスに託されていたら最高だろうなと思う。

ともあれ、さすがの作品だったのは間違いなし。皆さんすごいなぁ…。
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by miura1go | 2017-03-12 19:24


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