まだちょっとしか読んでないけど、もう図書館の貸出期限が来てしまった。
いい本なので、借り直すか、買って読むか…。
僕らはうっすらと歴史を習いはしても、戦争や侵略は一部の権力者だけが行うのではなく、一般市民が自覚なく(または雰囲気に同調して)便乗することで実現する…とは教わらない。
でも、それこそが何度でも繰り返し教わらなければならない事実なんじゃないかと最近特に思う。
メディアに先導されつつトランプの来日に湧き、北朝鮮をネタに武装の道を突き進もうとしている自分たちの国をぼんやり眺めているような、今の時代にぴったりなぞくっとくるものを感じさせてくれる本だと思う(とりあえずのかじり読み&飛ばし読みでも)。
先月鹿児島で、きびだんごのおみやげを頂きながら話題になった桃太郎の話も出てきておっと思った。
日本が近隣諸国を侵略する際に利用した桃太郎の物語と「桃太郎主義」。
僕らが良く知っている歌は2番か3番くらいまでだと思うけど、続く4番と5番がすごい。
侵略と略奪で盛り上がる桃太郎ご一行様。「おもしろいおもしろい」と鬼たちを殺りくしたうえ「ぶんどりものをエンヤラヤ」と運んで喜ぶような歌を子どもたちに親しませようというおぞましさだけど、そいうことは、手を変え品を変え何度でも繰り返される可能性があるということを、僕らは伝えていかないといけないな…。
